「ホームレスになるなんて自業自得」「努力が足りない」
そう思われがちなホームレス問題ですが、失業、病気、障がい、家庭環境など、様々な要因が重なると、誰もがホームレス状態になる可能性があり、そして一度でもホームレス状態になるとそこから立ち直ることができないのが現状です。
そんなホームレス問題に対し、路上脱出の機会を提供しようと生まれたのがNPO法人Homedoor。代表の川口が19歳で立ち上げ、年間300名が相談にきています。2017年にはNPO法人の中でもわずか2%しかいない所轄庁より判定された認定NPOとなりました。
2018年は、20室の個室宿泊スペースを持ったアンドセンターを開設しました。事業が拡大していき、多くの担い手が必要です。
そんな今だからこそ、事業の基盤を整え、さらに現場のニーズを新たな事業として展開していきたいと考えています。そこで今回は、HUBchari事業を拡大・推進していくマネージャーを募集します。Homedoorの根幹を一緒に支え成長を加速させる一員となってください。
【業務内容】
HUBchari事業拡大に関する企画・実行
シェアサイクルHUBchari事業の拡大を担当していただきます。
現在の100拠点あるHUBchariのポート開設のための営業や
利用者増を目指すための施策づくりを担当していただきます。
すでにアプローチをしている企業や自治体との商談を進めていただくほか、
新規開拓も積極的にすることができます。
これまでの経験を活かして、安定した事業収入を得られる
持続可能な収益モデルを生み出し、
寄付だけに頼らないビジネスモデルを作っていってください。
HUBchari WEBサイト
http://www.hubchari.com/
【求める人物像】
・顧客の課題に対し、柔軟に自社の商品やサービスを組み合わせ解決策を提案できる方
・困難な壁にぶつかっても、仲間を盛り上げながらも、地道に乗り越えようと進められる方
・目標に向かって自律し、コンスタントに実働できる方
【応募資格】
■必須要件
・社会人経験が3年以上ある方
・基本的なPCスキル(Word、Excel、PowerPoint)をお持ちの方
・営業経験
■下記に”1つでも”あてはまる方は歓迎です
・事業企画経験
・営業企画経験
・プロジェクトマネジメントの経験
・「大阪」での営業の経験
※何より”人物重視”の採用です。経験が少なくても、一緒に社会問題を解決したい、
HUBchari事業を盛り上げたい、という思いを重視して採用しています。まずはご応募ください。
【選考の流れ】
WEBからのご応募
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書類選考
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一次面接(担当者/会社説明を含む ※履歴書・職務経歴書をご持参ください)
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二次面接(理事)
給与 | 月給 20万円〜40万円 |
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勤務地 1 | 〒531-0074 大阪府大阪市北区本庄東1-9-14 大きい地図で見る |
勤務地備考 | 天神橋筋六丁目駅より徒歩約5分 |
職種 | 営業 |
雇用形態 | 契約社員 |
勤務時間 | 10:00〜19:00 |
電話番号 | 06-6147-7018 |
設立のきっかけ(理事長挨拶)
14歳、中学2年生だった私は、心のどこかでホームレスの方に対して「自業自得だ」「好きだからホームレスをやっている」「怖い」そんなイメージを勝手に抱いていました。しかし、たまたま参加した炊出しで、大阪市内でひどい時には年間200人ものホームレスの方が、路上で凍死や餓死をして孤独に亡くなられて行く現状を知りました。
寝ているおっちゃんたちの眼球にナイフをいきなりぐさっと刺す。格闘ゲームに出てくる格闘技をおっちゃんに毎日毎日試し続けて殺してしまう。そんなひどい事件もあります。ホームレスになった原因も、決して当事者自身に起因する物ではなく、社会構造が原因なのだと知りました。
そして19歳の時、
ホームレス状態を生み出さない日本にするため、Homedoorを設立しました。
誰もが、ホームレスになりたくないと思ったら、そうならずに済む社会、ホームレス状態から脱出したいと思ったら、必ず脱出できる社会にしようと活動を始めました。
まだまだ「ホームレス状態を生み出さない日本」への道のりは続きます。時に仲間と走り、時にはおっちゃんと歩き、一歩ずつ距離を縮めていきます。誰もが当たり前に、『ただいま』と言える場を作るためにこれからもホームレス問題と精一杯向き合って参ります。
活動内容
私たちは、ホームレス状態になりたくないにも関わらずなってしまう状況や、ホームレス状態から抜け出したいと思っていても抜け出せない状況などをさまざまな取り組みによって解決しています。就労支援事業としては、ホームレスの人々の共通の特技・自転車修理を活かしたシェアサイクルや、年間1億3000万本も使い捨てされているビニール傘のリサイクル販売などを行っています。そして生活支援事業としては、栄養のある温かい食事や昼寝場所を確保したスペースを用意しているほか、ホームレスの方々ひとりひとりに合わせた支援プログラムを提供しています。また、ホームレス状態の人々への夜回り活動を定期的に実施、凍死・餓死・襲撃事件の防止を行っています。さらに啓発活動としては、釜ヶ崎(あいりん地区)周辺の街歩き・炊き出し・ワークショップを行い、日本の貧困問題を考える場の提供もしています。
日本の現状
「もっと勉強したら…もっとがんばったら…ホームレスにならなかったのでは?」
そんな疑問を少しでも抱いたことはないだろうか。
平成24年の「ホームレスの実態に関する全国調査」では、路上生活に至った理由は、「仕事が減った」34.1%、「倒産や失業」28.4%、「病気やけがによる失業」20.4%となっており、多くの人が失業をきっかけに「ホームレス」になったことが分かります。失業をきっかけに、家族、住居、健康、貯金などをだんだんと失っていった結果、居場所を失い「ホームレス」になるのです。「本人にはどうしようもできない状態だった」ということは誰でも直面する可能性があり、「ホームレス」は誰にでも起こりうるということです。
現在、日本では、2003年の日本全国の「ホームレス」の数は25,296人、2013年には8,265人となっており、数字の上では減少傾向にあります。しかし、数値が減少している原因は、生活保護の適用による居宅生活への移行、ネットカフェやファーストフード店などに寝泊まりする人の増加が考えられ、実のところは、非正規雇用の増加、不安定な雇用環境、人間関係の希薄化などによりこうした「見えないホームレスの人」が増えているのが実情です。このように、近年ではホームレス問題は多様化し、支援もより難しくなってきています。
私達の使命
ホームレス問題を解決するために私達にできることは大きく3つに分ける事ができます。
①出口づくり
②啓発活動
③ホームレス化予防
まず1つ目が「出口づくり」です。それはホームレス状態から脱出したいと望んだら、誰もが脱出できるようたくさんの筋道を用意することです。ホームレスの人がいっぺんに仕事や家をみつけるのは難しいため、段階的に路上脱出のサポートをおこないます。
2つ目は、ホームレスの人々や生活保護受給者への偏見を解く「啓発活動」です。残念なことに、今の日本では彼らへの偏見が就職や自立を阻害し、襲撃事件を引き起こしています。偏見をなくすため、自分の目で見て感じ、夜回りや炊き出しに参加し、ホームレスの人々が置かれている状況を肌で感じることで、テレビや新聞では得られない発見していきます。さらに、講演会やワークショップなどを通じて他の人と意見を交換し、理解を深めることで啓発を行います。
3つ目は、ホームレス状態になりたくないと望んだらそうならずに済むように「ホームレス化予防」です。ホームレスの人々の背景や置かれている状況はさまざまであり、路上で生活する人のなかには、教育を十分に受けられなかった人や障害があるのに福祉を受けられずにいる人、頼れる家族・知人がいない人など、さまざまな社会のセーフティネットの網から落ちてしまった人がいます。「人口封じ」には、人々が社会のセーフティネットの網から落ちないよう、さまざまな対策を取らなければならないため、実現には時間がかかるものの、一人一人に寄り添い、その人に合った支援を常に模索することで解決していきます。
上記の支援を通じ、ホームレス状態を生み出してしまうこの日本の構造を改革することこそが私達Homedoorの描いているビジョンです。
会社名 | 特定非営利活動法人Homedoor |
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設立 | 2010年4月25日 |
活動内容 | ホームレス化予防事業 ホームレス・生活保護問題に関する啓蒙活動 |
所在地 | 〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎1−8−11 |
スタッフ | 運営スタッフ 9名 就労支援を受けている従業員数 50名(のべ130名) |
理事 | 理事 川口 加奈 松本 浩美 杉浦 元 監事 木原 万樹子(木原法律事務所) |
https://www.facebook.com/Homedoor |
掲載開始: 2018年04月04日〜